現在の郵便事業株式会社は平成16年4月以降、旧郵政省から公社化して(当時は郵政公社)大幅な内部改革を実施した結果、経費削減のためにアルバイトの時給を極端に下げるという施策を打ち出しました。

私の場合ですと時給930円から790円へと実に140円ものダウンとなりました。この時このバイトは辞めようと強く思いました。

更に、そんな報酬の減額に伴って多数の優秀な人材、つまりベテランが職場を去っていきました。

よって仕事が回らなくなる日が増え、私のように以前から在籍している者への負担が大きくなっていき、また人が辞めていくといった悪循環に陥り、これも辞めようと思った理由の一つでした。

また会社は、最低時給を当時の最低賃金である700円に設定したため、その時給で入ってくる人材には様々な問題(他社どこへ行っても入社を断られたなど)を抱えた者がほとんどで、教えて育てるといったことが不可能な場合が多かったことも辞めようと思った原因でした。

時給が下がったことについては、その悔しさをバネにして働くエネルギーに代えて仕事を続けました。

また会社は新しく勤務評価制度を導入したため、その制度によって自分自身の評定が上がればまた時給が上がるチャンスはあったので、それに賭けてみようと一生懸命働きました。

ベテランが去ったことで回らなくなった仕事については、会社の方針であり、そのことについては特に気にしないようにしました。頭数が足りなければ物理的にその日の仕事をやり遂げることは無理、と割り切って考えるようにしました。

人材の劣悪化に対しては、それでも一人ひとりに時間をかけて丁寧に接するように心がけていきました。

その結果、いくら問題のある者であっても少しずつ仕事を覚えてできるようになっていき、そういった成長していく姿を間近に見られるのは、教育する立場にあった私にとっては大きな喜びとなりました。

退職することは一番手っ取り早くかつわかりやすい解決方法かもしれません。合う、合わない、向き、不向きの問題もあります。

しかし、その前にもう少し考える時間を作って下さい。勿論目先の収入がなくなることも痛いですが、それよりももっと大事なのはここで悩みから逃げてしまっては以後どんな仕事をしてもその癖がついてしまって長続きしないということです。

ここが踏ん張りどころと腹を据えて困難に立ち向かった勇気、経験こそがその人にとっての貴重な財産となります。

このことはどんな仕事をするにあたっても言えることです。だから今一度頑張ってみて下さい。