私は、20歳の時にスーパーの試食販売の仕事を休日や祝日にしていました。

平日は、大学の講義や資格試験の勉強で忙しく、アルバイトをすることができなかったので、自分の都合の良い時だけに働くことができる仕事を探していたところ、友人からデモンストレーション販売の仕事を紹介されました。

もともと人見知りだったので、人前で大きな声を出したり、商品を勧めることに抵抗がありましたが、時給が良いので我慢することにしました。

しかし、実際に仕事を始めてみると気持ちを強くもたないと続けられない仕事であることが分かりました。派遣されるスーパーは、毎回違い、土地勘のない場所、知り合いのいない場所で働くので、緊張感があります。

初めに店の担当者に挨拶にいくのですが、なかなか担当者が見つけられなかったり、適当な説明しかしてもらえなかったりで、落ち込みます。

販売を始めるとお客さんに全く相手にされなかったり、迷惑そうな顔をされることもあります。
特にノルマはないのですが、最後に一日の売り上げ数を報告しなければならないので、売れ行きがよくないと自分の不甲斐なさを感じて辛かったです。

販売をする商品も自分で選ぶことはできないので、苦手なアルコール類を販売することになると朝から憂鬱でした。

8時間立ちっぱなしなので足は、パンパンになりますし、大きな声を出し続けるので、声は枯れてきます。また、派遣されるスーパーが遠方だと片道1時間半かかって行くこともあります。

移動中は時給に含まれないので、時間がもったいないと思いました。

1ヶ月経った頃には、もう辞めたいという気持ちになっていたのですが、私を繋ぎ止めてくれたのは、同じデモンストレーションの仕事をしているおばちゃん達でした。

その方達も他の会社から派遣されて来ているのですが、ベテランの方が多く、知識が豊富なので、店の人よりも親切にいろいろと教えてくれました。

私は、毎回派遣されるお店が違うので、一期一会の出会いなのですが、そんな私にとても親切にしてくれるのが、とても嬉しかったです。

それ以来、毎回派遣先に行くと自分と同じ仕事をしてる人を見つけて、声をかけるようにして、お互い励まし合い、乗り切ることができました。

毎回、派遣される場所が違って緊張を強いられるという方は、まずはその場にすぐに馴染んで対応する力をつけるとよいと思います。

そのためには、出会う人にはきちんと挨拶をして、自分の味方を早く見つけることです。