私は、21歳(フリーター)の時に飲食店のサガミでアルバイトを始めました。将来は、飲食店の調理スタッフとして働きたいと思っていたので、調理の面接を受けました。

しかし、私が女性であったこととホールスタッフの人数が不足していたことから、最初はホールの仕事での採用になりました。

正直、私は人見知りで気が利かないので、ホール業務が億劫だったのですが、「ホールに新しい子が入ったら、調理の仕事に入ってもらう。」という言葉を信じて、引き受けることにしました。

ホールスタッフの仲間は、同年代の子が多く、みんなとても優しくて、丁寧に仕事を教えてくれました。

しかし、サガミは、三世代で利用される方が多いお店なので、土日祝日はたくさんの家族が一気に訪れて、店はとても忙しくなり、慣れない私はパニックになってしまいました。

バイトを始めて3ヶ月ぐらい経過した頃でした。

次第に、私の顔から笑顔が消えていき、ミスは増えて、店長からは「愛想がない。」と言われてしまいました。もともと調理場志望だったのになんで、ホールにという悔しい思いもあって、辞めた方がいいのかなと思い始めました。

そんな時に私の心の中を察したのか、ホール仲間や調理場のスタッフが声をかけてくれて、話を聞いてくれました。

調理場をやりたいのは分かるけれど、将来飲食店で働きたいと思うなら、ホールの仕事を経験しておいたほうが、お客さんの気持ちが理解できていいと思うとアドバイスをしてもらえました。

それにホール経験のある人間が、調理場に入ると双方の意思疎通もスムーズになって、良い関係が築けると思うと言われました。

私は、飲食店で働きたいと思う夢を持っておきながら、広い視野で物事を見ることができなかったことに気づかされました。

多分、心の中のどこかに「ホールなんて誰でもできる。お店を支えているのは、料理だから調理場をやりたい。」という自分勝手な気持ちがあったんだと思います。

せっかく素晴らしい人間関係に恵まれた職場で働くことができたのだから、辞めるのはもったいないと思い、再びホールの仕事を続けることにしました。

以前とはモチベーションが変わったので、自分なりに目標を定めて、仕事を続けることができています。もちろん、調理場志望は変わりませんので、時々、店長に話はしています。

自分の希望と違う仕事になってしまった場合は、すぐに辞めてしまう方法もありますが、違った視点で物事を見ることができるチャンスと捉えて、続けることで、成長できることもあると思います。