私がバイトを辞めたいと思ったきっかけは、私より後に入ってきた7つ年上の一緒に働くバイトの人とうまくいかなかったことでした。

当時の私は18歳。大学に通いながらのバイトで、喫茶店のホールスタッフとして働いていました。20人ほどのバイト仲間はみんな仲が良く、バイトを始めて数ヶ月の私も楽しく働いていました。

そんなある日、新しく入ってきたのが25歳のフリーターのAさんでした。私とAさんは勤務日と時間が同じになることが多く、しかも2人だけでの勤務の時間帯だったため私が仕事を教えなくてはなりませんでした。

18歳からすると25歳というのはとても大人で、何を話しかけていいかも分からず、私は仕事を「教える」ということがうまくできずにいました。

AさんはAさんで、7つも年下の学生に仕事を教えられるのが嫌だったのでしょう。自己流で作業を進めるようになり、話しかけても口をきいてくれなくなってしまったのです。

楽しかったバイトが、一気に苦痛になりました。かと言って、私の勤務できる曜日や時間は限られているし・・・ああ嫌だ、辞めてしまおうかな、でもこのシフトで勤務できる所が他にあるだろうか?Aさんとさえ協力して仕事ができれば辞めずにすむのに、と悩みました。

この状況を打開するにはどうすれば良いのだろう?と考えた末に辿り着いたのは、Aさんに自分の気持ちを知ってもらうということでした。Aさんは相変わらず口をきいてくれなかったので、手紙を書くことにしました。

若輩者で仕事の説明の仕方が分かり辛くて申し訳ないと思っているということや、協力して仕事をしていきたいと思っているということを書き、手渡しました。Aさんはとても驚いた顔をしながらも、手紙を受け取ってくれました。

私の手紙作戦は成功しました。次の勤務時、Aさんから私に話しかけてきたのです。大人気ない態度をとって悪かった、と謝ってくれました。

その日を境にAさんとの会話は徐々に増え、趣味の話や家族の話をするようにまでなりました。そして私は学生生活を終えて就職するまで、楽しくバイト生活を送り続けることができました。

私の場合は、こうやってバイトを辞めずに済みました。一緒に働く人が原因でバイトを辞めたくなったとしたら、私のように自分の気持ちを伝えてみても良いのではないでしょうか。

全てが全てうまく解決するとは限りませんが、もしかしたらこれまで以上に楽しく働けるかもしれないのですから。