始めて働いたのが歯科医院でのアルバイトです。仕事内容は、歯科助手の人について器具を用意したり、患者さんを案内したりといったアシスタント業務です。

アシスタントと言っても、専門用語などを覚える必要があるので、始めてから1か月の間は、専門用語を覚えることに必死でした。新しいことを覚えるという快感に、仕事への熱意はどんどん高まっていきました。

けれども、女性同士のやり取りに疲れて、辞めようと思ったのが初めて半年頃です。当然ながら、歯科医院は女性ばかりの職場。男の人は、院長のみです。

そのため、女性独特のしきたりや、上下関係に悩みました。私自身、何か危害を加えられていたわけではありません。

しかし、派閥があったり、誰かの悪口を言い合ったりしている環境で働いていることに苦痛を感じるようになってしまいました。

いつもお世話になっている人が悪口を言われている状況、その人がいる前ではみんなニコニコと平然と会話している状況・・・学生の私にとっては、違和感を感じる光景でした。

アルバイトを辞めようと思った時に、最初に相談したのは歯科医院の院長です。歯科助手のアシスタントとしての仕事はとてもやりがいがあり、満足しているということ、しかし人間関係が苦痛でこれ以上続けられないということを伝えました。

相談した時期は11月半ば。12月末は歯科医院が込み合う時期なので、新しいアルバイトが見つかるまでは続けるつもりだという意思も伝えました。

何も言わずに黙って話を聞いてくれた院長は、歯科衛生士としての仕事が嫌で辞めるのならば止めないけれど、人間関係で辞めてしまうのはもったいないのではないかと言いました。

さらに、これから社会に出れば、そのような女性関係のいざこざや、派閥などは避けても通れない問題だと思うと。

このような問題には、遅かれ早かれぶつかるだろうし、いつかは乗り越えなければいけないのではないかということでした。

結局、私は辞めないまま、大学生になるまで働き続けました。もちろん、その環境に慣れたというわけではありません。

しかし、悪口を言う人、女性特有の派閥や上下関係を割り切って考えるようになりました。そして、心がけたのは、自分はそれらの意見に賛同しないということ。

聞いていて辛くなったら、席を外したりすることも覚えました。そうした経験が、社会人になってから働いた女性職場でも活かせたのだと思います。あのときにあきらめて辞めていれば、社会人になった時にもう一度壁にぶつかったと思います。

もし、仕事が好きだけど人間関係に悩んで辞めようとしている人がいるなら、何か解決策はないか、逃げ道はないか考えてみてください。好きだと思える仕事に出会える確率は、そう高くありません。

そして、誰かに相談できるようなら、ぜひ、アドバイスをもらうことをおすすめします。